沙七の自己紹介

沙七洸、現在実験体秋を運用中です。

年齢12歳、血液型AB型、出産日4月9日(死産)身長149cm

沙七洸は、ゲイザーにより作られた、実験体である。ゲイザーの息子の死体からクローンを生み出し、失敗し続け、作り続けている。クローンを生み出す際、必ず二人生成される。その片方を成功体とし、もう片方を失敗作とする。失敗作は処分対象とする。失敗作は春夏秋冬、三か月のみ生存を許可し、過ぎた場合処分する。

追記:成功体の行動の対処のため、沙七洸の年齢を引き上げた「凪」を生成。二人生成されたため、失敗作の世話係としても凪を置いておく。凪は処分対象から除外する。

とある研究員

何をもって成功として、何をもって失敗とするのか私にはわからない・・・成功体の褐色や瞳の色は母親似だが、失敗作は、肌の色や髪色などはあの人似だ・・・

実験体春(処分済み)

実験体夏(処分済み)

実験体秋(現在運用中)

凪(処分対象外)

沙七洸(成功体)の生態

暴力や、武器に対し興味があり、渡すと成功体同士で武器を使い争いだす。春夏秋冬、生まれる時期により思考回路がかなり違う。また、わがまま、自己中心的な行動を取るなど、精神年齢は低い。

沙七洸(失敗作)の生態

芸術に関して好奇心旺盛であり、絵を描くことを得意とする。春夏秋冬、生まれる時期により性格が多少異なるようだ。そして、処分寸前に鶴の折り紙を渡してくる。興味深いので保管しておいている。

成功体と失敗作の共通点

成功体、失敗作両方とも、折り紙で遊ぶことにとても興味を持っている。教えていないが鶴だけは折れるようだ。そして、折り紙を一回折り三角にした物を頭に二つ飾っている。成功体は緑の折り紙、失敗作はピンクの折り紙をつけているようだ。

最初の実験体

最初の失敗作(処分対象外)

最初の成功体(処分対象外)

とある研究員

成功体はラボ内を自由に動き回れるはずだが、よく失敗作の実験室にいる。それも会話をしに来ているようだ。聞き耳を立ててみたところ、何か察しているような物言いだった・・・

公開できる情報はここまでとする。













ゲイザーは真実に気づいていないようだが、最初の実験体たちはお互いの血から理解したようだ。研究員も気づいていたようだが、あまりに残酷なため皆黙っている。データを盗み見たあの日から、ジブンのすべきことは決まったらしい。なんとしてでもゲイザーを真実から遠ざけ、生きる道を繋げるしかない。生まれてきた意味が無いとしても、生に執着はしてもいい。失敗作や他の成功体達は気楽に過ごしているが、ジブンはそういうわけにはいかない。ありがたいことにゲイザーとの会話は自由なため、誘導をかけておく。まずは、失敗作の中で気づきやすいであろう、凪から口封じをするとしよう。